プロキシマｂに行こう

4光年は何km?

　プロキシマbという星に液体の水があるとかで盛り上がってますが、4光年の先。
遠いっぽいけど、じゃぁ光年ってどれくらいの距離なのか。
白色おばけさんの~~ゴーストパワー~~計算結果では、
37842921890323.20kmとのこと。

　やっぱり数字が大きすぎて具体的な感じが全くつかめない。
そこで色々なものの速度を使って、プロキシマb到着にかかる時間を調べてみました。

まずカタツムリに行ってもらおう

　カタツムリの移動速度は6m/h*1。つまり0.006km/h。
この移動速度でプロキシマbに到着するには、7200億年かかります。
宇宙誕生が138億年前*2なので、宇宙が生まれた瞬間にカタツムリが出発してもまだ到着しない、ということになります。

じゃぁ、歩いて行ってみよう

　人間の歩くスピードは約4.5km/hなので、
プロキシマb到着までは約9億6000万年かかります。
最初の多細胞生物が誕生したのが約10億年前*3なので、ちょっとおしいですね。

　あなたの知り合いが「プロキシマbまで散歩に行ってくる」なんて言い出したら永遠の別れを覚悟しましょう。

ウサイン・ボルト選手ならやってくれるはず

　金メダリストのウサイン・ボルト選手は100mを9.58秒*4で走り抜けることができます。
時速に直すと、なんと37.6km/h。
その速さを維持したままプロキシマb目指して不眠不休で走り続ける*5と、1億1500万年かかります。
一般人の歩く速さとは雲泥の差がありますね。

　ちなみに1億年前は恐竜の闊歩する白亜紀です。

機械文明に頼るしか

　長距離旅行と言えば飛行機。なので飛行機に乗ってプロキシマbを目指します。
飛行機の速度は約1000km/hなので、432万年乗り続ければプロキシマb国際空港へ到着します。
ボーイング747 *6で行く場合は航続距離が約1万3300kmなので、約28億回ほど燃料補給しないといけません。
どうやって補給するかは知りませんが。

人の移動はあきらめよう

　人を送ることはあきらめて、ネットでもしよう。
無線LANの電波は届きそうにないので、光ケーブルを地球-プロキシマb間に張ります。
光ケーブル*7の信号伝達速度は20万km/s！
時速に直すと7億2000万km/h！
この圧倒的な速さでもって地球からプロキシマbへ信号が到達するには約6年！たったの6年！

　もう普通に通信でいいや……。
といっても、データの移動に往復で12年かかるので使い物になりません。