Guten abend brüderchen

 ゆっくりDuolingoやってます。
Das ist なのか Ist das なのか、もう分けわからんようになったり、
Schwester(姉妹)が全然思い出せなかったり、
Verkäufer(店員)が「なんでこんなに単語が長いんだ」と思ったり、
まあ、程々に楽しく続けてます。

イリヤのこんばんは

 最近YouTubeで「ドイツ語で面白い動画ないかな」と漁ってたら、
Fate/stay night [Heaven's Feel]』ドイツ語版DVDの宣伝動画を発見。
その中で気になったのがコレ↓

youtu.be

 イリヤが士郎たちに挨拶するシーンなんだけど、どう聞いてもなんか変。
多分「Guten Abend(グーテンアーベント/こんばんは)」って言ってるはずなのに、全然そう聞こえない。
「グーテン」までは分かるんだけど、続く部分が「アーンボイデンシェン(?)」にしか聞こえない。

縮小辞(Diminutiv)

 ChatGPTに聞いてみたところ、どうやら縮小辞 -chen(ヒェン) や -lein(ライン) がついた状態+発音の崩れがあるんじゃないかとのこと。
では縮小辞は何かというと、対象を「小さくてかわいい」ものとして表現する語尾。
たとえば、Katze(猫) に -chen がつくと Kätzchen(猫ちゃん❤) になる。

 つまりイリヤは「Guten abendchen」って言ってて、「(かわいく)こんばんは」って挨拶してる?
そう思って何度も聞き返すも、どうも違う。
「Guten abend」までは確定で、最後に「chen」を使ってるのも確定。
その間が分からない。

 よくよくよく考えてみると、状況としては士郎に対してこんばんわと言っている。
ならば「お兄ちゃん」の呼びかけが入るはず……。
つまり「Guten abend brüderchen」が正解なのでは?と気づいた。
……初学者に分かるわけがない。

イリヤのセリフ(あくまで予想)

 イリヤのセリフは、つまりこう。

Guten abend brüderchen.
こんばんはお兄ちゃん。

Mein Name ist Illya.
私の名前はイリヤ

Illyasviel von Einzbern.
イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。

その後?「バーサーカー」まで何言ってるのか全然分からんです。

まどか山

で、ふと思ったんですよ。
「もしかして『~ヒェン』『~ライン』って、全部縮小辞なんじゃないか?」と。
たとえば、メルヘン。
たとえば、フロイライン。
たとえば、クリームヒルト・グレートヒェン*1

メルヘン

 メルヘンはドイツ語でMärchen*2
これは Mär(物語)+ -chen(縮小辞)で成り立っている。
「小さな・可愛い物語」みたいな意味で、言葉のイメージとも合ってる。
ちなみに Mär は現代ドイツ語ではほぼ使われない、いわゆる死語。

フロイライン

 フロイラインはFräulein*3
これは Frau*4(既婚女性/婦人)+ -lein(縮小辞)。
漫画かゲームかで見た記憶はあるけど、どこで知ったのかは忘れた。
昔は未婚女性への敬称だったこの表現、今は性差別的だとされてほぼ死語扱い。
現在は、既婚/未婚にかかわらず Frau が一般女性の呼称として使われている。
Frau に -lein をつけて未婚女性にしていたのは、いかにも「縮小辞」って感じの例。

クリームヒルト・グレートヒェン

 そして、魔法少女まどか☆マギカの魔女、クリームヒルト・グレートヒェン。
ドイツ語表記は Kriemhild Gretchen。
最初、「グレートに縮小辞ついててグレートなのかそうじゃないのか分からん」って思ってたけど、調べたら英語の great(偉大)とは全く関係ないらしい。

 実際には、女性名 マルガレーテ(Margarete) の愛称 グレーテ(Grete) に、さらに縮小辞 -chen をつけたものが Gretchen(グレートヒェン)。
つまり…マルガレーテちゃんキャワワみたいな言葉だった…?

どうしてこうなった

ただイリヤの挨拶をブログに書こうと思ってただけなのにどうしてこうなった…。
あと、ドイツ語版のイリヤの中の人が、よく聞いてるVtuberの人でビックリした。