『日本霊異記』を読み終わった

日本霊異記 (新日本古典文学大系 30)
 仏教的道徳を伝えるような話が多いので、気になる題名の所だけ読めば十分。


感想

悪い事した人、牛に転生しすぎである。あと、やたらまだら模様の牛が出る
乞食に優しくしようって話が結構多い。それだけ世に溢れていたのか
仏教の思想が強いから少しも仏教知識無い人は読んでて面白くないかもしれない
時々出てくる病気に対して乳がんじゃない?とかガングリオンじゃない?とか想像してしまう


狐を妻として子を生ましむる縁

美人の嫁が狐だと分かったけどケモナーなので全然OK(要約)
狐とのハーフだと神通力とか使えそうなのに、なぜパワー型になった


聾者方広経典を帰敬ひて報いを得両の耳聞ゆる縁

体中に瘡蓋ができる病気って何だろう?天然痘


人と畜とに履まるる髑髏救収められて霊しき表を示して現に報ゆる縁

初髑髏話。出てくる髑髏は大体親族に殺されてるパターン


力女捔力を試る縁

前のケモナーの玄孫(パワー系女強盗)が上位のパワー系女子に退治される話
こうしてパワー系女子は継がれていくのだ的な終わり方をする
世代を経るごとにどんどん強くなりそう…


蠏と蝦との命を贖ひ生を放ちて現報を得る縁

尼さんの適当な約束が問題なのに殺される蛇くんが可哀想な話
カニvsヘビはカニの圧勝
あと1つか2つ似たような話があって、そこでもカニが無双する
カニが強すぎるんだよなぁ


僧を罵ると邪婬とをもちて悪しき病を得て死ぬる縁

チ〇コを蟻に噛まれて痛みで死ぬってどんなんや


愛欲を生し吉祥天女の像に恋ひて感応して奇しき表を示す縁

現代風に言うならフィギュアぶっかけ
しかもバレて里を追い出されるハメになるという地獄(仕方ない)
特殊過ぎる性癖は人の邪魔にならない見えない所でやろうね…


行基大徳天眼を放ち女人の頭に猪の油を塗れるを視て呵嘖む縁

これよく分からんのよ
猪の油で髪を整えるのがこの女性の精一杯の身だしなみだったとも思えるんだよねぇ



日本霊異記 (新日本古典文学大系 30)

日本霊異記 (新日本古典文学大系 30)